ペアローン離婚の状況

  • 年齢:夫(30代)×妻(40代)
  • 家族:子供がいた(3人。4才、7才、9才)
  • 住宅:マンション
  • ローン残高:2000万~3000万円
  • 結論:夫側が住み続けた

子供は全員、妻が引き取り出ていった。
共同名義だったが9割が夫の持分であったため夫がそのまま住んでいた。
財産分与しなかったのは、借金も妻側に来てしまうという考えからだ。それでも、売却時期を見てなのか、離婚後2年間は共同名義のままが良いとしてきた。
夫は売却も考えたがローンの残債も多く、同マンションで別の部屋が売りに出されていた値段と比べるとあまり得ではなかったため、いったんそのまま住み続けることにした。また、夫一人には広過ぎたが持ち家は将来財産になるため、賃貸に住み替えようという考えにはならなかった。加えて彼女と同棲を始めたことや将来再婚するかもしれないことを考慮すると、やはり売却するかどうかは即決できず検討の余地があった。

夫婦共同名義の住宅ローンを残して離婚する場合のアドバイス

共同名義の状態で離婚すると、売却したいときにも新しい買い主に共同名義であることを伝えなくてはならず、面倒に感じるなどあまり良い印象を与えません。また、いざ再婚するなどというときに司法書士など専門家に頼むため、お金もかかります。離婚前に財産分与を一切しないのであれば問題ないですが、貯金を分けるなどする場合はその前に費用として貯金から使ってから財産分与すると損しないと思います。ローンもお互いに分けた方が後腐れなくて良いのではないかと思います。そうでないと、購入時より高く売却できなければ、そのまま住み続ける方にとってはとてもリスキーであり損になると感じます。