世間一般の人々は、離婚をするというと、残念そうな顔をしながらネガティブなことのように受け取るかもしれません。でも、あなたにとって離婚は、「新しい人生のスタート」です。決してネガティブなことではありません。むしろ、ポジティブなことです。これから先、あなたがどうなっていきたいのか、考えるきっかけなのです。でも、ただただ夢物語を妄想したり、過去の経験を気にしすぎて臆病になっていたら、あなたにとって幸せな未来は見えてきません。現状を整理し、現実的な未来を描くことが必要なのです。

 

現状整理のためのシンプルな考え方のポイントは、「いるもの」と「いらないもの」を整理することです。

 

1つ例をあげましょう。離婚を選択したということは、あなたにとって「いらないもの」の筆頭は「配偶者(夫OR妻)」だったのかもしれません。「配偶者(夫OR妻)」を捨てると決めるだけで、あなたの人生のいろいろなことが決まります。例えば、これまで「配偶者(夫OR妻)」から得ていた金銭的な援助は少なくなるORなくなるでしょう。その代り、あなたには新しい「配偶者(夫OR妻)」を得る権利が与えられ、自由な出会いの機会が生まれます。

 

人生は1つ1つの選択の結果でしか、前に進みません。何か1つ捨てると決めるだけで、多くの可能性を捨てたり、得たりすることになるのです。まずはあなたが「いるもの」と「いらないもの」を整理してください。

 

不動産とペアローンを考える時のポイント

離婚を選択したなら、不動産の処理方法や住宅ローンとの兼ね合いであなたが絶対に考えなくてはいけないことがあります。

 

それは、あなたが離婚後も「この家に住みたいかどうか」です。

 

お子様がいてお子様にとってはとてもよい環境が整っている場合、転校させるのはとても勇気がいることです。昨今は悪質ないじめ問題なども少なくない世の中ですから、もし不満のない環境が作れているのなら、それはとても貴重なことです。住む家を変えて、もし転校ということになれば、予測しえない様々な問題に遭遇する可能性もあります。私の場合は子供はいなかったので、自分の生活圏だけの検討をすればよかったという意味でとても楽でした。私はとにかく前の夫との縁を切りたかったので、家も引っ越したかったですし、一緒に買った家具や電化製品もすべて処分しました。

 

離婚したことがある友達にいろいろアドバイスをもらったところ、やはり何かものを残してしまうと、新しいチャンスが訪れるまでに時間がかかってしまうとか、知らぬ間に過去に引っ張られる部分がでてくると聞いていたので、すっぱりと売却することを薦められ、そして選択しました。

 

何か大きな理由がない限りは、これからこの選択をするみなさんにも、私は「この家には住まない」という選択をおすすめしたいです。きっと、その方が新しいチャンスがたくさんめぐってくると思います。